土地や建物を売った場合には、購入した時の価値、つまり「取得価額」との差に譲渡所得税が課される。正確な税額を計算するには取得価額の把握が必要だが、土地付き建物などの売買契約書を実際に見ていると、価格が土地と建物を合わせた「総額」で表示されていることが多い。総額表示の物件価格から、どうやって土地と建物のそれぞれの価格を見分ければいいのか。
最もシンプルなのは、固定資産税評価額を使う方法だ。例えば総額1億円と売買契約書に記載されている土地建物で、固定資産税評価額がそれぞれ土地2千万、建物3千万の合計5千万だったとすると、1億円のうちの建物の取得価額は全体の5分の3、つまり6千万円となり、土地は残り5分の2の4千万円と算出する。
注意が必要なのが「借地権付き建物」だ。借地権付き建物の物件の場合、建物の取得価額はその建物の時価相当額となる。そして支払った総額とその建物の時価相当額との差額が、借地権の価額となる。なぜ所有権の建物と土地と同じように、それぞれの固定資産税評価額に基づいた按分ではいけないかというと、そもそも借地権には固定資産税の評価額というものがないためだ。
土地と建物の総額表示
合理的な按分方法













