フリーランスとは、会社や団体と雇用関係を結ばずに業務を行う働き方のことです。フリーランスは企業に雇用されていないので「労働基準法」などの労働法規が適用されません。仕事が舞い込めばその分稼ぐことができますが、働き過ぎにならないように自分で断るなど調整が必要となります。
では個人事業主とフリーランスの違いは何でしょうか。個人事業主とは税務署に個人で事業を行う者として「個人事業の開業届」を提出している者を指します。
なので、フリーランスの方も収入があれば確定申告が必要となります。「収入-必要経費」が38万円を超える場合は確定申告をしましょう。確定申告の必要があるのにしなかった場合、「無申告加算税」や「延滞税」などが発生する可能性があるので事業を始める前に税理士に相談など準備をしておくことをお勧めします。
平成31年4月に経済産業省がまとめた「労働市場の構造変化の現状と課題について 資料3」によると、個人事業主・フリーランスの人は会社員よりも「達成感/充実感」「スキル/知識/経験の向上」「仕事上の人間関係」「職場環境(時間や場所など)」「プライベートの両立」において非常に満足度が高いという調査結果が出ています。また、企業における個人事業主・フリーランスとの契約状況においても活用または活用を検討している企業が半数近くあることがわかりました。更には情報通信業では中小企業であっても高収入を得ている働き手が増加しているようです。一方、企業の学びへの投資額の国際比較では日本は低い水準に留まっています。
どうやら個人事業・フリーランスには未知なる可能性が秘めているようです。大企業に入れば安心という時代は終わり、自分の経験やスキルをビジネスチャンスに変える必要がある時代になったといえるでしょう。