PCRの検査費用も控除対象になる?

PCR検査
新型コロナの感染の有無を調べるPCR検査費用は、医療費控除の対象になるのか、次の確定申告時期までにしっかり把握しておきたいものです。

医療費控除とは、医療費控除の対象の医療費のうち通常必要と認められるものが一定額を超えたときに、その年の所得金額から差し引くことができるというものです。

確定申告時期が近づくと、病院の領収書を集めたり、通院の交通費を計算したりする方もいるのではないでしょうか。

新型コロナの感染の有無を調べるPCR検査費用もそのひとつと言えます。
医師の指導のもとで受けたPCR検査は、全額が公費で賄われるため自己負担額が発生しないので医療費控除の対象とはなりません。
また、単に感染していないことを目的とする自己の判断により受けたPCR検査費用は全額自己負担にも関わらず控除の対象とはなりません。
ではどういう場合に医療費控除の対象となるのでしょうか。

自己の判断により受けたPCR検査の結果が「陽性」であることが判明し、引き続き治療を行った場合は治療に先立って行われる「診察」と同様と考えられるため医療費控除の対象となります。
自己の判断の検査だからと、領収書を捨ててしまわないようにしましょう。